漫画『ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~』を読んでいると、

- 1巻って何が起きたんだっけ?
- 最初の入れ替わりは何巻で解決した?
- 5巻から新しい話が始まったけど、どこまでだった?
……と、途中で一度ストーリーを整理したくなることってありますよね。
特に『ふつつかな悪女ではございますが』は、玲琳と慧月の入れ替わりをきっかけに、後宮でさまざまな事件が起こるので、読み進めるほど「これ、どの巻の話だったっけ?」となりがちです。
そこで今回は、漫画版『ふつつかな悪女ではございますが』1〜5巻の内容を、巻ごとに分かりやすく整理してみました。
1〜4巻で描かれる最初の入れ替わりから、5巻で始まる「はじめての外遊編」までを振り返ります。
ただし、この記事で扱うのは漫画5巻に収録されている内容まで。
それ以降の展開には触れないので、5巻まで読んだところで一度整理したい方にもおすすめです。
ネタバレ注意
ここから先は、漫画『ふつつかな悪女ではございますが』1〜5巻の内容や結末に触れています。
まだ5巻まで読んでいない方はご注意ください。
『ふつつかな悪女ではございますが』1〜5巻の流れをざっくり確認
まずは、1〜5巻で何が描かれるのかをざっくり一覧で見てみましょう。
| 巻 | 主な出来事 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 1巻 | 玲琳と慧月が入れ替わる | 「悪女」と呼ばれる慧月の身体になった玲琳の反応 |
| 2巻 | 莉莉を脅した女官をめぐる事件 | 玲琳が莉莉を守るために動く |
| 3巻 | 冬雪が入れ替わりに気付く | 病と「呪い」への疑念が浮上 |
| 4巻 | 朱貴妃の呪いに立ち向かう | 初めての入れ替わりが決着し、第一幕が終結 |
| 5巻 | 豊穣祭を舞台に新たな物語へ | 「はじめての外遊編」がスタート |
こうして並べてみると、1〜4巻と5巻で大きな区切りがあるのが分かりますね。
1〜4巻では「最初の入れ替わりと呪い」が大きな軸になり、5巻からは舞台を広げた新章へ。
では、ここから各巻の内容を詳しく振り返っていきます。
【ネタバレ】1巻|玲琳と慧月の入れ替わりが始まる!
物語の始まりは、黄家の雛女・玲琳と朱家の雛女・慧月の入れ替わり。
玲琳は「殿下の胡蝶」と呼ばれるほど周囲から愛されている存在です。
一方の慧月は、宮中でも「嫌われ者」として知られている雛女。
同じ雛女でありながら、周囲からの評価はまさに正反対です。
そんな2人の身体が、ある出来事をきっかけに入れ替わってしまいます。
しかも玲琳が入ったのは、よりによって「嫌われ者」として知られる慧月の身体。
玲琳は慧月の姿のまま牢に入れられ、自分を害した罪に問われることになります。
……普通だったら、
となりそうな状況ですよね。
ところが、ここでの玲琳の反応が本作のおもしろいところ。
玲琳は、病弱だった自分とは違う、健康な身体を手に入れたことを素直に喜ぶんです。
処刑の危機にまで追い込まれているのに、健康な身体でできることに目を輝かせる玲琳。
この前向きさが、1巻から一気に物語をおもしろくしてくれます。
1巻で覚えておきたいポイント
1巻で特に押さえておきたいのは、やっぱり玲琳の立場です。
周囲から見れば、玲琳は「慧月」。
でも実際に慧月の身体に入っているのは玲琳です。
つまり、外見は慧月、中身は玲琳。
このズレが、その後のさまざまな出来事につながっていきます。
そしてもうひとつ重要なのが、慧月の存在。
最初は「玲琳を陥れた悪女」という印象が強い慧月ですが、物語が進むにつれて、彼女の事情も少しずつ見えてきます。
そのため、1巻の段階で慧月を単純な「悪役」と決めつけてしまうと、後々の2人の関係の変化がより分かりにくくなってしまうかもしれません。
1巻の終わりは?
1巻では、入れ替わりそのものはまだ解決しません。
玲琳は慧月の姿のまま、厳しい状況を生き抜くことになります。
ここから後宮を舞台にした物語が、本格的に動き始めます。
【ネタバレ】2巻|莉莉を脅した女官をめぐる事件
2巻で大きく描かれるのが、莉莉を脅した人物をめぐる事件です。
玲琳は、莉莉を脅していた相手が金家の女官・雅容だと知ります。
そこで玲琳は、問題を解決するために動き出すことに。
ところが、莉莉が簪を返しに行っても、約束していた時間になっても雅容は姿を現しません。
そこで玲琳は、豊穣の舞が披露される**「中元節の儀」**の場で、雅容の主である金清佳と直接向き合うことになります。
1巻では、自分自身が置かれた過酷な状況を受け入れる玲琳が中心でした。
それに対して2巻では、「自分以外の誰かを守るために動く玲琳」がより強く描かれます。
玲琳はやっぱり玲琳だった!
慧月の姿になってしまったことで、周囲からの扱いは大きく変わっています。
それでも玲琳自身の考え方や、人に対する優しさは変わりません。
莉莉の問題についても、
「誰かが何とかしてくれるだろう」
ではなく、自分から相手に向き合おうとします。
このあたりを見ると、身体が変わっても玲琳は玲琳なんだなぁと感じます。
また、金清佳をめぐる出来事からも、雛宮の人間関係が単純な「味方・敵」だけではないことが少しずつ見えてきます。
2巻を読み返すときは、
- 玲琳は何を知っているのか
- 誰を守ろうとしているのか
- 誰に対して何を問いかけているのか
このあたりを意識すると、3巻以降の展開も理解しやすくなります。
2巻の描き下ろし・書き下ろしもチェック!
2巻には、冬雪と玲琳の出会いを描いたコミカライズや、莉莉の母との思い出を描いた中村颯希さんの書き下ろしSSも収録されています。
本編を読み終わったあとにチェックすると、登場人物への理解がさらに深まりますよ。
【ネタバレ】3巻|冬雪が入れ替わりに気付く!そして「呪い」の疑いも……
3巻で大きな動きがあるのが、冬雪が玲琳と慧月の入れ替わりに気付くことです。
それまで秘密だった入れ替わり。
でも、玲琳の身近で仕える冬雪だからこそ、少しずつ違和感に気付いていきます。
入れ替わりに気付けなかったことを悔やむ冬雪に対して、玲琳はある形で償いを求めます。
それは、真実を口にすることを禁じること。
ここで改めて感じるのが、
「入れ替わりの秘密を、誰が知っているのか」
という問題の大きさです。
玲琳と慧月だけの問題だと思っていた入れ替わりが、周囲の人物にも影響を与え始めます。
慧月が「呪い」を疑い始める
そして3巻では、もうひとつ重要なテーマが出てきます。
それが、病と呪いです。
慧月は、自分が生き延びたことに違和感を覚えます。
「病は弦音で癒えるものではない」
そう考えた慧月は、そこに何らかの「呪い」が関係しているのではないかと疑い始めます。
ただし、3巻の時点ですべての答えが明らかになるわけではありません。
あくまでも、「これは普通の病ではないのでは?」という疑念が生まれる段階。
なので、3巻を読み返すときは「呪いの正体」を知った状態で読むよりも、慧月が何に違和感を覚えたのかに注目してみるのがおすすめです。
3巻のポイント
3巻では、
- 冬雪が入れ替わりに気付く
- 入れ替わりの秘密を誰が知るのかが重要になる
- 慧月が「呪い」の可能性を疑い始める
という流れがポイント。
ここから物語は、単なる「玲琳と慧月の入れ替わり」だけではなく、後宮に潜むより大きな問題へと進んでいきます。
【ネタバレ】4巻|朱貴妃の呪いに立ち向かう!第一幕がついに終結
そして、最初の大きな区切りとなるのが4巻です。
4巻では、皇后が病に倒れるという出来事が起こります。
玲琳は、その原因が朱貴妃の呪いであることに気付きます。
そこで玲琳は、入れ替わりを解消するために慧月とともに蔵へ戻ることに。
ここで2人が取る方法が、蟲毒をぶつけること。
1巻では、入れ替わりによって敵対するような立場に置かれていた玲琳と慧月。
それが4巻では、同じ目的のために協力することになります。
この変化は、序盤を振り返るうえでかなり重要です。
初めての入れ替わりは4巻で決着!
「最初の入れ替わりって結局いつ解決するの?」
と思っている方もいると思います。
答えは、4巻です。
4巻では、初めての入れ替わりをめぐる物語にひとつの決着がつきます。
公式の作品紹介でも、4巻は「初めての入れ替わりの結末」が描かれ、第一幕終結とされています。
つまり、1〜4巻=最初の入れ替わりをめぐる第一幕と考えると分かりやすいです。
もちろん、呪いや入れ替わりについてすべてが単純に終わるわけではありません。
それでも、ここまで続いてきた大きな流れが一区切りする巻であることは間違いありません。
玲琳と慧月の関係も大きく変化
個人的に4巻で注目したいのが、やっぱり玲琳と慧月の関係です。
1巻の2人は、入れ替わりによって対立する関係。
ところが4巻では、同じ脅威に立ち向かうために一緒に行動します。
もちろん、ここですべてのわだかまりが消えるわけではありません。
でも、「敵だから戦う」だけではなく、「一緒に問題を解決する」というところまで関係が変化したのは、大きなポイントですよね。
4巻の描き下ろし・書き下ろし
4巻には、特別編「弓を競いて」のコミカライズと、中村颯希さんによる書き下ろしSS「弓」も収録されています。
本編とは少し違った角度から登場人物を楽しめるので、本編を読み終えたあとにチェックするのもおすすめです。
【ネタバレ】5巻|玲琳と慧月は「友人」に!そして外遊編へ
4巻で第一幕が終わり、5巻からは新しい舞台へ。
5巻は、乞巧節の事件が解決したあとの物語から始まります。
朱貴妃は後宮を去り、慧月は妃不在となった朱駒宮を盛り立てるため、雛女として奮闘することに。
そして、そんな慧月を玲琳が支えています。
ここで注目したいのが、玲琳と慧月の関係です。
なんと2人は、「友人」として関係を築くようになっています。
最初は入れ替わりによって対立していた2人。
それが今では、お互いを支え合う関係に。
1巻から読み返してみると、この変化がかなり感慨深いんですよね。
5巻から「はじめての外遊編」がスタート!
そんな2人のもとに、新たな舞台が用意されます。
初めての外遊先となる豊穣祭の開催地が、朱家の治める南領に決定。
これまでの主な舞台だった後宮を離れ、物語の舞台が大きく広がっていきます。
そして祭り当日には、新たな事件と入れ替わりが発生。
ここから第二幕、「はじめての外遊編」がスタートします。
5巻は「新章への入口」と考えると分かりやすい
4巻が「第一幕の結末」だったのに対して、5巻はまさに次の物語への入口という感じ。
舞台は後宮の中だけではなく、朱家が治める南領へ。
そして玲琳と慧月も、以前のような「入れ替わりによって敵対する2人」ではありません。
慧月が頑張る姿を玲琳が支え、2人で新しい出来事に向き合っていく。
ここまで読んできたからこそ、
「この2人、本当に変わったなぁ……!」
と感じられる部分でもあります。
ただし、5巻で起こる新たな事件や入れ替わりについては、ここでは深く触れません。
この記事は5巻に収録されている「はじめての外遊編」の導入までを振り返る内容としてまとめています。
この先の展開は、ぜひ漫画本編で楽しんでください。
5巻の描き下ろし・書き下ろし
5巻には、本編では描かれなかった玲琳と慧月の会話を描く描き下ろし漫画や、中村颯希さんの書き下ろしSS「演技指導」も収録されています。
本編だけではなく、こうした描き下ろしやSSまで読むと、2人の関係性がさらに楽しめますよ。
1〜5巻で玲琳と慧月の関係はどう変わった?
ここまで巻ごとに振り返ってきましたが、玲琳と慧月の関係だけに注目してみると、さらに流れが分かりやすくなります。
| 巻 | 2人の関係 | 大きな変化 |
|---|---|---|
| 1巻 | 入れ替わりによって対立する関係 | 玲琳が慧月の身体で生きることに |
| 2巻 | それぞれを取り巻く問題が描かれる | 玲琳が莉莉を守るため行動 |
| 3巻 | 入れ替わりの秘密が広がる | 冬雪が異変に気付き、呪いの疑念も生まれる |
| 4巻 | 同じ脅威に立ち向かう | 初めての入れ替わりをめぐる第一幕が終結 |
| 5巻 | 友人として支え合う | 外遊編がスタート |
こうして見ると、2人の関係って、いきなり「仲良し」になったわけではないんですよね。
入れ替わり → 秘密 → 呪い → 共闘
という出来事をひとつずつ経験した結果、5巻では「友人」と呼べる関係まで変化しています。
1巻を読んだときと5巻を読んだときでは、玲琳と慧月に対する印象もかなり変わるのではないでしょうか。
よくある質問
初めての入れ替わりは何巻で決着する?
4巻です。
漫画4巻では、初めての入れ替わりをめぐる大きな流れに決着がつき、第一幕が終結します。
「最初の入れ替わりの話を最後まで読みたい」という場合は、まず4巻まで読むと一区切りつきます。
『ふつつかな悪女ではございますが』は1〜4巻で一区切り?
はい。
1〜4巻では、玲琳と慧月の初めての入れ替わりと、朱貴妃の呪いをめぐる大きな物語が描かれます。
4巻で第一幕が終結するため、1〜4巻をひとつの区切りとして考えると分かりやすいです。
5巻から何が始まる?
5巻からは、第二幕の「はじめての外遊編」がスタートします。
豊穣祭をきっかけに舞台は南領へ。
これまでとは違う場所で、新たな事件と入れ替わりが描かれていきます。
玲琳と慧月は友達になった?
5巻では、玲琳が慧月を友人として支える関係になっています。
最初は入れ替わりによって対立していた2人なので、この関係の変化は序盤を振り返るうえでも重要なポイントです。
2〜5巻に描き下ろしや書き下ろしSSはある?
あります。
2〜5巻には、巻によって描き下ろし漫画や中村颯希さんによる書き下ろしSSが収録されています。
本編とは少し違ったエピソードや、キャラクター同士の関係を楽しめるので、本編を読み終えたあとにチェックするのもおすすめです。
漫画『ふつつかな悪女ではございますが』1〜5巻ネタバレ|序盤の展開を巻別に解説!まとめ
今回は、漫画『ふつつかな悪女ではございますが ~雛宮蝶鼠とりかえ伝~』1〜5巻の内容を巻ごとに振り返ってみました。
改めて整理すると、
- 1巻:玲琳と慧月の身体が入れ替わる
- 2巻:莉莉をめぐる事件が動き出す
- 3巻:冬雪が入れ替わりに気付き、呪いへの疑念が生まれる
- 4巻:朱貴妃の呪いに立ち向かい、第一幕が終結
- 5巻:玲琳と慧月が友人として支え合い、外遊編へ
という流れになっています。
特に大きな区切りになるのは、やっぱり4巻。
「最初の入れ替わりはどうなったの?」と気になっている方は、4巻まで読むとひとつの結末を確認できます。
そして5巻からは、いよいよ舞台が後宮の外へ。
玲琳と慧月も、最初の頃とは比べものにならないくらい関係が変化しています。
「入れ替わりから始まった2人が、どうして友人になったのか?」
というところを意識して1〜5巻を読み返してみると、また違った楽しみ方ができるかもしれません。
次の外遊編では、いったいどんな事件が待っているのか……。
続きが気になる方は、ぜひ5巻以降もチェックしてみてくださいね。



「なんで私がこんな目に!」
「早く元に戻して!」